九谷焼 抹茶茶碗 青粒鉄仙 茶道具 [19720657]

九谷焼 抹茶茶碗 青粒鉄仙 茶道具 [19720657]

販売価格: 8,350(税込)

在庫数 4枚

商品詳細


癖は強いが愛され続ける至高のデザイン

全面を連続模様が彩る凝縮された和柄のデザインがお好きな皆様にお薦めの作品です。

抹茶茶碗、和食器の中でも特別な器のひとつです。和食器の種類の中でも特別な格付けで取り扱いが行われる器が2つあります。一つは、ぐい呑・盃の酒器、そしてこの抹茶茶碗です。先の酒器も抹茶茶碗も器のサイズ的には他の食器に比べ大きいわけでもなく、また頻繁に使う用途がある器でもありません。しかしながら和食器のカテゴリーにおいては頂点に君臨し、格式高い器の代表として取り扱いが行われます。酒器、抹茶茶碗に共通して言えることは古来より宝物的な接し方により扱われて経緯から実用性よりも美術的価値のある器として存在してきたことが今日の扱われ方の由来だと思われます。現代においても、そのコレクション性の高さから多くの方々に愛される酒器・抹茶茶碗、こと抹茶茶碗に関しましては九谷焼の器は「わびさび」の部分ではなく華やかな茶会の華として場の雰囲気や茶人の会話の種として使われることが多いようです。土の素朴な風合いの器と相対する九谷の抹茶茶碗、この作風もまた茶席の大切なアイテムなのかもしれません。場所や季節によりお道具、設えを整える茶席において揃えておいて頂ければ幸いな器の一つであって欲しいと願います。






「加飾(過色)の文化」

九谷焼の一般的なイメージは「派手な焼物」と言われる事が多い。まさにその通りだと思います。三百五十年以上も前に、この石川県の地で焼物が作られたが鉄分を多く含む陶石を使っていたことからその性質上、真白な色の焼物にならず見栄えを良くする為に絵が描かれた事が九谷焼のルーツだと伝えられています。九谷焼は彩色することにより焼物に価値を見出したのです。以降、加賀百万石、前田家の豪放華麗な文化の中で、その加飾技術は磨き上げられ今日の絢爛豪華な作品の数々が生み出されました。そして明治期に輸出用の作品として贅沢に金を用い描かれた作品が現代の九谷焼の「派手」なイメージの基になっていることは間違いありません。もちろん九谷焼の中にも染付(藍と白)で描かれたシンプルな作品も多々あります。しかし最近になり感じるのは九谷焼の派手過ぎるくらいの彩色が持つデザインの強さ、近年、無駄はできるだけ省きシンプルを求めるデザインが多い中で、この九谷焼の無駄とも思えるくらいの加飾(かしょく)あえて過色(かしょく)とも言い替えることができる過度なまでのデザインには華やかな日本の文化を垣間見る事ができると思えるようになりました。JAPAN KUTANI、明治期、世界が賞賛したのは原色鮮やかで煌びやかな九谷、その華やかな色絵の文化こそ九谷焼が持つ最大の魅力だと思います。


九谷焼の絵付は本来、雪国北陸での冬場、農作業が行えない時期に行われた仕事として始められたと云われております。献上品として作られていた九谷焼は生産数を求めるものではなく付加価値を求められた焼物でした。明治期以降、海外への輸出が増え国内でも日常の中で使える九谷焼が普及したことに伴い新たな量産技法として生まれたのが判子絵付技法です。特に連続模様や花模様などでは筆描きの数倍の生産数を可能にし九谷焼をより身近な焼物として生産することを可能にしました。筆描きとは違い判子絵付ならではの模様のズレや金のカスレ、ハミダシ等が発生する事がございます。近代に開発された転写との違いであり先人が残した技法の証となります。

作品のお取り扱い方法

陶器ですので、初めてお使い頂く前にお湯にしばらく漬けておいて頂ければ、その後のご使用頂く際に汚れがつきにくくなります。また御使用後には、なるべく早く洗って頂き、充分に乾燥させて頂きますと良い状態で永くお使い頂けます。絵付が施されている作品は食器洗浄機での洗浄はご遠慮下さい。

作品によりましてはカンニュウと呼ばれる焼物特有の細かいヒビがある為に長くご使用頂いておりますと変色する場合がございます。焼物の味わいでもありますが食器用漂白剤をお使い頂く事でご使用前の状態に近づける事ができます。
窯元-
素材陶器
サイズ径 約12.0cm 高 約7.6cm
外装木箱
洗浄絵付部分の美しさ保護の為、食器洗浄機はご遠慮下さい
電子レンジ【注意】電子レンジではご使用頂けません
備考-

こんな時にお薦めです
記念品/誕生日プレゼント/退職記念/母の日/敬老の日/結婚記念日などの贈り物に最適
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九谷焼 抹茶茶碗 青粒鉄仙 茶道具



【在庫数について】

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